旅の案内人・リターンズ

「NPO江戸東京文化研究会」のスタッフ日記です。観光案内にないような話も…

2011年03月

川越城本丸御殿・修復完了

kawahon_1kawahon_2平成20年より行われていた「川越城本丸御殿の」平成の大修理が完成し3月26日より公開されました。3月中は無料で4月よりは入場料¥100(午前9時~入館4時30分まで・原則として月曜日と毎第4金曜日休み)です。パンフレットには『東日本唯一の本丸御殿遺構・埼玉県指定有形文化財・川越本丸遺構』となんともモノモノしいタイトルが付いています。元々この川越城は平地という地形もあって「天守閣」を持たない平城なので、本丸御殿と云っても武家屋敷というイメージなのですが‥。驚いたことには実に丁寧に修復されています。『耐震補強も含め、伝統的技術と現代の文化財保護技術によって未来に残る建物になるように実施しました』とありますが、これは納得できますねっ。(!)
全国各地に再建した建築物は数多くありますが‥ここは久々の★3ッです(!) 
すぐ隣にある「三芳野神社」は、童歌♪とおりゃんせ~♪の発祥の神社だそうですが流石に知りませんでした。
川越にはJR・西武線・東武線と3ッの駅がありますが、「蔵造りの街並」と「川越・喜多院」、「本丸御殿」はいずれも駅から離れており、この観光ポイント間も歩くと思いのほか距離があります。なので川越駅よりの”小江戸巡回バス・1日フリー乗車券が¥500”または”小江戸名所めぐりバス・1日乗り放題バス¥300”の利用が便利です。

隅田川‥蔵前橋

kuramaehashi墨田川にかかる蔵前橋は台東区蔵前1丁目と墨田区横網1丁目を結び、橋上を通る道路は「蔵前橋通り」です。現在の橋は関東大震災の復興計画により架橋され1927年に竣工し、橋長は173.2mあります。橋の完成以前は「富士見の渡し」という渡船場があったそうです。
「蔵前」という地名は、江戸時代に川沿いに江戸幕府が全国の直轄地(天領)から年貢米や買上米を保管した米蔵(浅草御蔵)があったことに由来するそうです。時代は下って1954年から1984年までは台東区側に両国に移転する前の蔵前国技館がありました。そんな歴史から蔵前橋の欄干には相撲の彫刻が残っています。
橋全体が「黄色」に塗装されているのは、防災上の都合でもなんでもなく「稲の籾殻を連想させる色」だそうです。
橋を渡り墨田区側すぐの横網町公園内には、関東大震災の惨禍を後世に伝えるために造られた東京都慰霊堂と復興記念館があります。この地が東京市(当時)で最も被害の大きかった「被服廠跡」になるそうです。
余談ですが、「蔵前駅」で地下鉄都営浅草線と大江戸線の乗り換えは地上を200m程歩かねばなりません。こんな構造の駅は都内では他にはないと思いますが‥。

向島・三囲(みめぐり)神社・三柱鳥居

mimeguri「街よ、よみがえれ!」‥大震災発生より1週間が過ぎました。日数が過ぎ”緊張感”が弛緩してくると 凄まじい「喪失感」が襲ってきます。被災者の皆さんにはなんとしても乗り越えて欲しいものです。
・・・・・・・・・・
江東区・向島の三囲(みめぐり)神社です。祭神は宇迦御魂之命(うがたまのみこと)となっています。となれば稲荷系の神様ですね。台東区側から桜橋を渡ってすぐなのですが、川側の入口は施錠してあるようです。写真が表側の入り口です。本殿裏には「三柱鳥居」というパズルか知恵の輪のような形状をした奇妙な鳥居があります。三越の三井家が江戸進出にあたり守護神として崇めたと云われ、以来三越御用達の神社となっているようです。前述の三柱鳥居も京都から移築したもののようです。そういえば銀座三越の屋上にも三囲神社の分社が祀られていました。写真左下にライオンの像は実際は本殿手前にあるのですが、1体しかないので「狛ライオン」の体はなしてはいません。このライオン像は閉店した池袋三越の店頭にあったもので三越より奉納されたそうです。それだけ繋がりがあるようです。

台東区・佐竹商店街

satake_2佐竹商店街といっても台東区の方以外はあまりなじみが無いかも知れません。JR御徒町駅からは徒歩10分くらい。地下鉄大江戸線・つくばエクスプレスの「新御徒町駅」上が商店街入口となります。‥”フクロウ”のキャラクターが目印です‥商店街といっても全長が350m位しかありません。以前はかなり賑わった商店街と聞いていましたが行って見ると、ご多分にもれずシャッターを下ろしている店が見受けられます。それでもアーケードなどは著しく荒廃している様子がないのは、商店街組合や地元の皆さんがしっかりと機能しているのでしょう(?) アーケードの上から吊るされている垂れ幕には「佐竹商店街は日本で2番目に古い商店街です」・「金沢の片町商店街に続き明治31年に商店街組合を結成」と書かれています。”言っ放った者勝ち”とも思えますが、真偽はともかくそれだけ役員の方の気持ちが感じられます。
なんとなく昭和の匂いがする商店街です。そんな理由からか映画「20世紀少年」や「踊る大走査線」やCMの撮影地としても再々登場しています。
月別アーカイブ
  • ライブドアブログ