旅の案内人・リターンズ

「NPO江戸東京文化研究会」のスタッフ日記です。観光案内にないような話も…

2011年09月

狐・狸&猫‥柳森神社

yanagimori_1
こうなってしまうと訳がわかりません。千代田区神田須田町の『柳森神社』のご祭神は「倉稲魂大神」とあり、室町時代に太田道灌公が江戸城の鬼門封じとして京都の伏見稲荷を勧請したことに由来するとあります。という事は紛れもなく「稲荷社」なのですが、境内には「稲荷社」の他に「福寿神・おたぬき様」が祀られています。たぬきは「他を抜く」の語呂合わせで、徳川綱吉の生母桂昌院に立身出世にあやかろという伝承だそうですが‥??。
yanagimori_2
という次第で、狭い境内は”ケモノヘン”で大賑わいです。きつね象は本殿脇にあり、左が足元「子狐」、右が足元「玉」です。たぬき象は鳥居の脇ですが、これは”狛狸”といった感じではありません。さらに境内には数匹の「地域猫」がいます。写真の”コウちゃん”は雌猫だそうで、男性には決してなつかないそうです。実際顔さえ見せてはくれませんでした(苦笑)

文京区‥吹上稲荷神社

fukiage_1
文京区大塚5丁目の「吹上稲荷神社」です。神社略歴には1622年徳川秀忠が日光山より稲荷大明神のご神体を戴き、江戸城内紅葉山吹上御殿に「東稲荷宮」として祀ったのが始まりとあります。 その後、江戸城内→松平大学領地→元小石川4丁目→護国寺月光院→大塚上町→大塚仲町→大塚坂下町(現在地)と移転を繰り返しています。賽銭箱には「葵のご紋」があるくらいですから徳川家の庇護は強かったのでしょうが、それにしてもこの移転の回数はまるで邪魔者扱いのようです。
fukiage_2
吹上稲荷神社のきつね象です。二の鳥居を過ぎ石段を上がった場所に鎮座しています。「紫色」のコントラストが良い感じでした。 実はこのきつね像が東京で最古のきつね石像とのことです。確かに台座には「宝暦12年2月」と刻まれています。引越しを繰り返して大塚の地へ‥。良くぞご無事で。

北区‥王子装束稲荷

ouji_2
毎年の大晦日に関八州の狐たちが大集合して関東総司の王子稲荷神社へ初詣に出かけるという伝承があります。狐たちはこの装束榎の根元で衣装を改めたとされ、その模様は安藤広重の浮世絵にも描かれています。この装束榎のあった場所に装束稲荷が設けられています。今でも大晦日の夜には装束稲荷から王子稲荷まで「狐の行列」が行われています。
ouji_1
装束稲荷神社のきつねで、大変にスマートな体系をしたブロンズ製のきつね像です。右のきつねは「鍵」を左のきつねは「玉」を咥えています。石造りとは質感が異なりますが、とても良い作品だと思います。

英閑院・杉田玄白墓所

atago_3atago_4港区虎ノ門3丁目、愛宕山の裏手に浄土宗「英閑院」あります。 別称「猿寺」と称され本堂前に一対の石猿が狛犬状に置かれていますが、繋がりがイマイチ判りません。
このお寺には江戸時代にオランダの医学書『ターヘル・アナトミア』の日本語訳である『解体新書』の出版に携わった杉田玄白の墓所があります。蘭学者・前野良沢(学者肌)が翻訳、蘭医者・杉田玄白(実務肌)が出版に尽力した画期的な共同作業なのですが、出版時に前野良沢の名前を記さなかったため、杉田玄白の「仕事」として一般的には知られています。吉村昭氏の小説『冬の鷹』には「解体新書」の翻訳過程から、出版を期に医家としての名声を博してゆく杉田玄白と自らは世に出ることを避け一蘭学者として老いてゆく前野良沢との人生の対比が興味深く描かれています。
開発担当より販売実務担当の方が評価されるのは、現代でも良く耳にする話ですね。

四神‥虎ノ門金毘羅宮

kotohira_1
写真は虎ノ門・金毘羅宮の銅鳥居に施された霊獣・四神の姿です。『四神・しじん』は中国の神話に登場する天の四方を司る霊獣をいい、四獣(しじゅう)・四象(ししょう)・四霊(しれい)ともいいます。東‥青龍(せいりゅう)。南‥朱雀(すざく)。西‥白虎(びゃっこ)。北‥玄武(げんぶ)となります。
やはり、日本屈指の大魔王「崇徳天皇」の霊を抑えるには中国の四神の霊力も必要なのでしょうか?
kotohira_2
この鳥居は1821年に奉納された鳥居だそうで、2001年に港区指定の有形文化財・建造物に指定されています。何故、金毘羅宮の鳥居と中国神話の霊獣が結びついているのかは謎ですが、ともかく珍しい造形の鳥居です。 ※奥の塀あたりの人だかりは”喫煙コーナー”で寛ぐ人達です。某大臣にも見てほしい光景です。

重要文化財・高島屋東京店

takashima_1takashima_2”高島屋東京店の店内ツアー”なるものに行って来ました。
高島屋東京店(日本橋高島屋)は平成21年、百貨店建築で初の重要文化財の指定を受けています。日本橋店の開店は昭和8年(!)。日本生命が建設し高島屋東京が借り受けて営業を開始し、創建時は日本生命館と称したそうです。開店当初から”全館冷暖房装置”を備え、当時の宣伝コピーの『東京で暑いところ、高島屋を出たところ』は一世を風靡したそうです。
昭和8年竣工で増築を重ねた建築が重要文化財指定なのか不思議だったのですが”名立たる建築家達が時代時代で設計をし、全体として建物の調和を保っている建物”が重文指定の理由との説明に納得できました。
右の写真の壁面に増築の歴史が見えます。※”HP・重要文化財タカシマヤ東京店”に詳しく紹介されています。
重要文化財指定という足枷を受けてしまうと様々な制約を受け改築や修理もができにくくなってしまいます。
サービス業としては致命的な事にもなりかねませんし、歴史を継承し次の世代に委ねていくのは簡単な事ではありません。そういった意味でも高島屋日本橋店には敬意を表したいと思います。
・・・・・・・・・・・・
ここ高島屋東京店の屋上には昭和25年から4年間「高子さん」という名前の『象』が飼育されていたそうです。
『象のいる百貨店』‥(!) 凄い時代だったんですねぇ。



谷中銀座の猫たち

yanakaneko_1
『谷中銀座商店街』の奥の方『よみせ通り商店街』に突き当たる手前、右側の商店の屋根上に実にお見事なシロ猫のフイギィアが鎮座しています。写真は望遠側で撮っていますが、実寸はやや大型な猫といった感じです。それにしてもリアルそのもの(!) ※この猫たち夜間は屋内で休んでいるようで、朝10時頃ではお留守でした。

yanakaneko_2
よくTVにも登場する猫たちです。場所は”屋根ねこ”の反対側あたりです。ちょうど屋根猫1号はこの猫たちを警戒しているのでしょうか?のら猫たちの溜り場だった”ゆうやけだんだん”付近も空き地だった場所にはマンションが建ちました。それでも”動物に餌をあげるな”の注意掲示があるということは、彼らは健在なのでしょう。

根津神社の乙女稲荷神社

nezu_4
『駒込稲荷社』のお隣『乙女稲荷社』は、朱色の鳥居が林立し、本殿の梁にはきつね達が蕪(なんで蕪?)の廻りに群れている木彫り彫刻がなされているなど、如何にも由緒正しき稲荷社の雰囲気があります。本殿のきつね像は比較的新しいのですが、見た感じではどうも石造りではないような質感です。コンクリート製って事はないでしょうが‥。探してみたのですが神社の名称等のいわれの記載はどこにも見当たりませんでした。

nezu_3
林立する朱の鳥居の中程にあるきつね像です。稲穂も鍵も玉も子狐もありませんが、なかなか良い姿です。右のきつねの尻尾の色合いが多少違いますが、これは折れた尻尾を修理したもののようです。
実はもう一対のきつね像がありますが、あまりの悲惨なお姿なので写真はカットしました。

根津神社の駒込稲荷神社

nezu_2
根津神社の境内摂社には稲荷社が2社並んでいます。こちらは『駒込稲荷社』で、元々は徳川綱吉公の邸内社だそうで手水社には「葵の御紋」が刻まれています。そんな関係からなのか御祀神も伊弉諾命(いざなぎのみこと)・伊弉冊命(いざなみのみこと)・倉稲魂命(うかのみたまのみこと)・級長津彦命(しながつひこのみこと)・級長戸辺命(しなとべのみこと)賑やかです。写真の囲みの本殿の”きつね像”もなんともく凛々しい姿です。

nezu_1
鳥居(天保年間)を抜け階段を登った場所の(元)きつね像です。この部分タワー状できつねの群れといった感じの珍しい造形なのですが、風化劣化が著しくもはやきつねの姿はなしていません。

NHK放送博物館

a_nhk_1

港区愛宕の『NHK放送博物館』‥月・年末年始/休み 09:30~06:30 無料‥です。 1956年開館ですから、そこそこの歴史があります。写真は終戦時の玉音放送音源のコピー盤で、現在放送に使用される玉音放送はこのレコードを音源としているそうです。窒素ガスを充填したケースに入り保管・展示されていました。

a_nhk_2
1964年4月から1969年4月まで放送されてた「ひょっこりひょうたん島」の人形達です。平日18:0からの放送だったので毎日見た記憶はありませんが、キャラクターの名前はなんとなく覚えています。残念ながら「センターバック・スコアーボールド・ランニングホーマー氏」や「魔女リカ」の人形はありませんでした。

乃木将軍由縁地碑

nogi_m

石碑には『この地は乃木将軍が明治11年歩兵第一連隊長の補せられ間もなく居宅を購い同年8月静子夫人を迎えて新居を構え翌12年8月長男勝典氏誕生同年冬新坂町へ移転まで住まれたゆかりの地である』‥と書かれています。港区虎ノ門1丁目のコンビニの敷地に立っていますが、足掛け2年住んだだけの屋敷跡地が由縁の地とは(!) 建立者が「乃木神社宮司」ですのでなんとなく納得できますが、それにしても‥。
月別アーカイブ
  • ライブドアブログ