旅の案内人・リターンズ

「NPO江戸東京文化研究会」のスタッフ日記です。観光案内にないような話も…

2011年10月

日比谷公園・首賭け銀杏

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日比谷公園内、レストラン松本楼の隣に”首賭け銀杏”なる大イチョウがあります(撮影日にはまだ紅葉は始まっていません)。明治34年の造園に際して、公園設計者が他の地にあったイチョウの大木を『自分の首に賭けても移植を成功させてみせる!』と大見得をきって移植に成功させた事から”首賭け銀杏”と呼ばれるそうです。
しかしまぁ、名称の伝承・言われは様々とありますが、これほど”間抜けないわれ”も珍しいでしょう。なんのことはない”そのまんま”です。大見得をきった当人は良しとしても、その後に”首賭け銀杏”なんて言い出した輩ってどんな方なのでしょうね?。お隣の某レストランの宣伝の匂いもして来ます‥。
昨今はどこでどうなったのか”パワー・スポット”なんて云われているようです。写真最前列の女性2名がパワーを浴びている最中で、後方はその光景を”何事っ!”と好奇の目で見る方々です。さらにそれらを見ながら撮影しております(苦笑)

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大間抜けな”首賭けイチョウ”はさておいて‥近くの薔薇の見事な洋風庭園内にはねこ達が数匹暮らしています。9匹までは確認したのですが、これで”全員集合”なのかは不明です‥。初対面のねこの撮影は難しいですね。何分待ってもカメラ目線にはなってくれません(!)

Ibanez-AS93

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”Ibanez-AS93”‥アイバニーズ(昔は”イバニーズと呼んでいました)のセミ・アコースティックギターです。厚さ4cmほどのボディの内部はほぼ空洞で、ソリッド(単版)のギターとは異なる音がでます。突然Jazzっぽいのを演りたくなり、手持ちの1本を下取り処分して手に入れました。アコ・ギターには縁がなくこの手は初めての所有です。Jazzギター(フル・アコ)とも考えたのですが、後々を考えてセミを選択にしました。カタログ価格は¥73500でセミアコでは安い方です。(但し、これ以下のE社製は形だけの”ゴミ”ですから止めましょう) ”made in Chaina”の製品ですが組み込み・塗装とも思いのほか丁寧です。出音は”抜群”ではありませんが(フロントPU、Tone=0での音は)及第点だと思います。‥チョット違うのですが、まぁ価格が(苦笑)‥この手のギターは人気がないらしくあまり品数がありません(あってもE社ばかりです)。結局予算の関係でこれに落ち着きましたが、フル・アコ入門楽器を探しているなら”イーストマン・ギター” がお勧めです。これが¥10万のギターかと驚きますよ!

旧新橋停車場

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現在のJR新橋駅から徒歩5分程の場所に再建された「旧新橋停車場」があります。この建物は1872年(明治5年)に開業した日本最初の鉄道ターミナルを当時と同じ場所に”できるだけ忠実に”再現したものだそうです。
とは云うものの‥。鉄道歴史展示室とされているのは建物の左半分で中央はレストランとなっています。写真階段部分のガラス張り部分からは、遺構としての旧停車場階段が覗けます。現在の建物は旧建物の約1mほど埋立てた上に建てられたと云う事になります。
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新橋-日本最初の鉄道を建設するため両始発駅から測量が開始された時に、新橋側の基点となった『0哩標識』が再現され、当時のプラット・ホームもそれらしく再現されています。
二昔ほど前、この辺りは国鉄汐留貨物駅敷地の端っこで、ゴミ捨て場のような状態で放置されていました。新橋汐留地区の再開発の結果とは言え、変われば変わるものです(苦笑)

人斬り朝右衛門こと山田朝右衛門

kubi南千住駅下車すぐに江戸時代から明治初期にかけて存在した”小塚原刑場跡”があります。写真の首切地蔵は死者を弔うため1741年に建立されたとされています。ここ地では創設から廃止まで約20万人以上の罪人が処刑されています。明治13年制定に「死刑ハ絞首トス」と刑法が制定されるまでは、日本の死刑執行は”斬首/首切り”で、山田朝右衛門が代々執行していました(同じ名前で8代にわたりますが‥)
江戸時代の斬首刑はかなり非人道的な処刑方法です。首の部分は晒し者とされ、首の無い胴体はそのまま放置。野犬や烏の食べるにまかせたとあります。これだけでも薄気味悪いのですが、山田朝右衛門家の他の家業について記された資料には”エ~ッ”と思う記載があります。この朝右衛門家は幕臣でも旗本でもなく実際はタダの浪人扱いなのです。斬首担当を任命しておいて不浄な家業だから家臣にはしないもないもんですが‥。斬首刑執行の傍ら、代々の将軍や大名の刀や薙刀の罪人の切り離された胴体を使っての試し切りも重要な仕事だったそうです。また刑場内に人斬り練習場を設置、後継者の育成の努めるなどもしていたそうです。この辺りまでは薄々は知っていましたが、さらにもう一つの家業である”人体から取り出した内臓を乾燥させて丸薬として販売して財をなしていた”などは全く知りませんでした。それが大昔のことではなくつい150年ほど前にはごく普通の習慣だったとは驚きです。

銀座のきつね・豊岩稲荷社

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銀座の7丁目『豊岩稲荷社』のきつね像です。ビルとビルの間、幅1m強の狭い路地の奥に鎮座しています。きつね像の奥の扉を開くと本殿と思われますが、ともかく超コンパクトな稲荷社です。左右のきつねは「玉」を押さえていますが、両者が「玉」というのは珍しい部類かも知れません。きつねの頭部が妙に光っていますが、これは照明の加減でも濡れているのでもなく参拝者が「撫でた跡」と思われます。場所がら水商売の商売繁盛を願う方々が多いのでしょね。そのせいかいつもキチンと「油揚げ」が供えてあります。
住所表示は中央区銀座7-8-14だそうです。銀座に行かれた際には探索してみてください。

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