『鳥越の犬張り子』です。魔除け、子育て守りや初宮参りのユニークな姿の授与品として知られています。郷土玩具の『犬張り子』は江戸時代後期に発達した縁起物ですが、ここ鳥越神社の犬張り子は頭に竹製の笊(ざる)が乗っかっています。なにか悪さをして捕まった犬という様子ですが、これは 「犬」の字に「笊」の竹冠を乗せる「笑」と云う字になるという洒落になっています。”子供が笑顔を絶やさず若竹のようにすくすくと成長するように…”との願いが込められ、明治から昭和にかけて”初宮参りの祝い”として贈られていた玩具だそうです。犬+竹かんむり=笑。聴けば納得なのですが、こんな微笑ましい”洒落”はそうあるもんではありません。日本語ならではの表現です。そして私たちはそれを即座に理解する感性を有しています。それだけでも何か楽しい気分になります。
鳥越神社はJR浅草橋駅から徒歩7分程です。ご祀神は「日本武尊」で、伝承によると創建は651年頃とあるので、社歴1300年以上という古社です。
鳥越神社はJR浅草橋駅から徒歩7分程です。ご祀神は「日本武尊」で、伝承によると創建は651年頃とあるので、社歴1300年以上という古社です。