kawagoe_3kawagoe_4蔵造りの街並みの通りを「札の辻交差点」まで歩きます。交差点を左に曲がり約50mほどで『菓子屋横丁』があります。この辺りは明治の始めからお菓子を製造する方達がいたそうです。大正12年の関東大震災の折に東京の駄菓子を作る工場が壊滅してしまったため、変わってこの地が駄菓子の製造供給元となったそうです。昭和初期になると70軒以上の製造業者があったといわれています。現在はL字型に曲がった横丁に20数店舗の駄菓子屋が軒を連ね、お菓子のほか、ベーゴマや素朴な玩具などが店先に並べられ、昔懐かしい雰囲気を醸し出しています。名物「芋きんつば」などは、今の「スイーツなる訳の判らないモノ」に比べると素朴そのものなのですが、昔の子供達にとっては比類ない「甘いもの」だったのでしょう。「最近は駄菓子の良さが見直されてきている‥」なんて案内があるのですが、私の子供の頃は親から『あんなもん食べるとお腹をこわす』と言われ小学生位になるまで食べさせてもらえませんでした。どちらかと言うとそちらの記憶の方が強く残っています(笑)
それにしても、川越の町はタイトルに指定されるのが好きと見えて、この菓子屋横丁も平成13年に環境省の実施した「かおりの風景100選」に選ばれているそうです。まったく”なんじゃそりゃ”ですね。