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陽だまりで毛づくろいをする猫の姿は穏やかそのものです。なかなかカメラ目線になってくれないのですが、この猫は”らっちゃん”という名前のようです。近くの注意書きによると「中性脂肪の数値が上限104のところ385あり”高脂血症”の診断を受けているようです。確かに持ち上げてみるとスッシリと手ごたえがあります。回向院はペットの慰霊も受けてもらえます。さしずめこの”らっちゃん”は猫のお坊様といったところでしょう。
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墨田区両国2丁目の”回向院”は同じ名称のお寺が南千住にもあるため”本所回向院”とも呼ばれています。1657年の江戸の街を焼き尽くした明暦の大火での10万人を超える焼死者を葬るために徳川家綱により造られた「万人塚」が始まりとされています。1781年以降には境内で勧進相撲が興行されるようになり今日の大相撲興行の起源ともされています。1909年には旧の両国国技館(後の日大講堂)が28万円(現75億円)をかけドーム屋根の13000人収容の施設が建設されました。
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回向院隣のマンションの駐輪場(写真のストライプがずれている場所)が旧国技館の土俵跡です。国技館は火災や東京空襲とご難続きで、第二次大戦後は米軍が接収、返還後は日本大学に講堂として使われ1983年に解体されています。その後は蔵前橋際に移転して「蔵前国技館」さらに今の場所に移転しています。回向院境内には相撲に縁のあるお寺との事で1936年に大日本相撲協会により「力塚」が建立されています。
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境内には”鼠小僧次郎吉”の墓があり、Ptのように墓の石材を削って持ち帰るとギャンブル方面に縁起が良いとされることから「欲にかられた人達」で賑わっています。映画や芝居だと千両箱を脇に挟みさらに肩に担いで屋根の上を走る姿が登場しますが冗談ではなく重すぎて腰が砕けます。鼠小僧次郎吉の墓は南千住の回向院にもあり、愛媛県松山市、岐阜県各務原市には恩義を受けたとされる人達により建てられた墓もあるそうです。