mimeguri1mimeguri3墨田区向島にある三囲神社、ご祭神は「宇迦御魂之命」なので稲荷社ということになります。文和年間(1353頃)に近江三井寺の僧侶が社を改築しようとした際に土中より白狐にまたがる老翁の像を見つけ、その折に白狐が現れて神像を三回廻ったことから三囲神社としたとされています。言い伝えですから”そうですか”としか云いようがありませんが、なんとも不可思議な伝承です。ここは三越(三井家)の縁のある神社ともされ、拝殿手前には古びた狛犬や閉店した三越池袋店にあったライオン像が何故か1体だけ置いてあります。処分するのに忍びなかったのでしょうか‥?
興味を引くのが”コンコンさん”と称する狐の像です。稲荷社なので狐像に不思議はないのですが、実に穏やかな顔をしています。目元など笑っているような感さえします。頭の上には烏帽子でも被っているのでしょうか突起があります。口元は『あ』・『ん』ですが『鍵』も『巻物』も咥えていませんし、足元は何も踏みつけていません。なにより直立した尻尾が実に立派です。他では見かけない狐像です。元をたどれば京都・伏見稲荷にたどり着くのでしょうが「狐の像はコレだ」という規格はなかったのでしょうか(?)京都から離れていることで作者が勝手に製作したのでしょうか(?)意外と関東の狐の像は奥が深いのかも知れません。