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文京区大塚5丁目の「吹上稲荷神社」は東京メトロ丸の内線・新大塚駅or有楽町線・護国寺駅徒歩5分とあります。暑さが続く8月の東京では近い方と思い新大塚から向かったのですがこれがハズレで春日通りと神社の高低差を階段を上下する羽目になります。Web地図では高低差は表現されないので時としてエライ目にあってしまいます。
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「吹上稲荷神社」は社歴によると1622年に徳川2代秀忠が日光山より稲荷大明神を江戸城内紅葉山吹上御殿に「東稲荷宮」として祀ったのが始まりとあります。その後は江戸城の拡大に伴い、江戸城内→松平大学領地→元小石川4丁目→護国寺月光院→大塚上町→大塚仲町と移転を繰り返し大塚坂下町(現在地)落ち着いています。賽銭箱には「葵御紋」があり徳川家の庇護は強かったようですが、これだけの回数の遷座は珍しいと思えます。
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坂下通りに面した明治45年の銘がある鳥居から民家の並ぶ参道(?)を進むと二の鳥居です。紫色の稲荷神社旗が並び、一対の神使のキツネ像が於かれています。数年前に訪れた時はキツネ像の前掛けは「紫色」でした。「赤」というのも良い感じです。
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台座に「宝暦12年2月」と刻まれたきつね像は東京最古のきつね石像で穏やかな顔をしています。台東区の三囲神社の烏帽子を乗せたコンコンさんと同様な穏やかさです。狛犬など神使像の歴史もややこしく仏教系の「阿・吽」が神道に取り込まれた過程など手を広げるとヤバそうです(苦笑)
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