2012年2月から7月にかけてRolling Stones Archivkaraから配信された音源から製作されたブートが出回りました。ここの掲載したブートは後年オフィシャル盤として発売され、ブートとしてはゴミ以下のものとなってしまいました。 非合法のS会の事ですから何とも苦情のつけようがありません。
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ローリング・ストーンズのライブバンドとして最強の時代は1972-73年の北アメリカ&ヨーロッパツアーでしょう。ブートの世界でも多くのコピー盤や編集盤ブートが作られていました。時代なんですねぇ。昨年末にライブ音源が正式にネット配信となり第1弾が【1973年のBrussels】でした。当然、西新宿あたりのすばしっこい方々は黙っていません。しっかりコピーブート盤が並びました。流石にオフィシャル音源からなのでモノが違います。♪ハラヒレハレホレ~♪と来るミック・ティラーのギターはなんと形容すればよいのでしょう。ワッツのドラムは恐ろしくタイトです。キースがまともに歌っています。ビリー・プレストンはあまり聴こえません。ホーン隊は大活躍です(笑)。
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【Hampton’81】…この年のツアーは正式にCD化や映画化されましたが、かれこれ30年も前の話になります。オフィシャル盤のCDでは曲数も少なく音もキレイに直してありました。1曲目「A列車~」がありません。”A列車で行かない”スタートはなんか変です(笑)。イントロ・リフがヨレヨレで『オィオィ、大丈夫かよっ』ですが、ちゃんと持ち直します(笑)。ロニーもキースもかなり真面目にギターを弾いています。キースがちゃんとコーラスをしています。後年のお二方からは考えられません(笑)。最後の”ジミ・ヘンのアメリカ国歌”もありません。バスドラとタムの音域がかなり持ち上げているようで迫力があります。ベースのフレーズもハッキリして何を弾いているのか良く判ります。ミックもキースも40歳前後しょうか?30年の年月を経てまさか今でも現役とは(!)。
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第3弾は1975年のL.Aです。配信開始→ブート制作→店頭と2週間で登場です。”やればできる”というのか大変な方々です。やはり権利の関係なんでしょうか、「庶民のファンファーレ」がありません。前回のA列車同様慣れた音が無いのは違和感がありますが、それは贅沢というものです。ビリー・プレストンをはじめサブメンバーが多く参加しています。ロン・ウッドがまともにギターを弾います。前任者と交代したばかりなので、ここで頑張なければ本採用は無しなので…(笑)
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LA公演では、スライド・ギターの名手、ジェシィ・エド・デイビスも参加しています。ジョージ・ハリスンのバングラディシュ・コンサートで薬中真っ最中のECの予備として呼ばれたのですがECがまともだったので、ほとんどギターは弾いていません。ECがボロボロだったなら、その後の名声は全く違ったもだったでしょう。皮肉な事に薬中で亡くなっています。
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驚きの速さです!。配信から店頭で販売まで10日あまり!。今回は1990年2月26日の東京ドーム公演です。ジャケ写真もステイール・ホイールズ日本公演のパンフを使っています。この2/26はTV関係者が流失させた優良音源のブートCDがすでに存在していますが…。1曲目、コンチネンタル・ドリフトありません。”庶民の~”や”A列車”、ジミの”アメリカ国歌”は他人の曲でしたが、”コンチ~”は自分らの曲なのにカットとは…。「あのワクワクする高揚感を切らないでぇ」です。ボブ・クリアマウテンのミックスはTV流失とはかなり異なり、ビル・ワイマンのベースが聞こえます(!)。この音で聴くとビルのベースが実に良い感じです。キースとワッツ&ビルのリズムの絡みはこのツアー以降にはありまません。やはりこの3人の”絡み”がストーンズなのでしょうね。ダリル・ジョーンズのベースは残念ながら上手すぎます。