rikugi_01東京都内に現存する大名庭園としては規模や造り等、屈指の名園だと思います。緑の美しい初夏の六義園もいいもんです。写真の門は「染井門」で正門が工事中につき臨時開門ですが、こちらの方がJR駒込駅に近く緑深い千里場(馬の練習場)を歩いて行くので却って雰囲気が良いようです。これだけの大名庭園が江戸時代の火事や関東大震災や太平洋戦争の被害を免れ現在に至っているのは不思議な感があります。昭和の初期には三菱財閥の手に渡り、昭和13年東京市に寄贈され、昭和28年に特別名勝に指定されています。

rikugi_03

この六義園は徳川5代将軍・綱吉の側御用人・柳沢吉保が自らの下屋敷として2万坪以上の敷地に7年以上の歳月を要して造園したとされています。「六義園」の名称は『古今和歌集』にある和歌が詠うままに庭園として再現しようとしたとされ、設計は柳沢本人によるものと伝えられています。元禄15年 (1702) に庭園と下屋敷が完成すると、以後将軍綱吉のお成りが頻繁に行われたそうです。写真は江戸時代(柳沢時代)に建物があった場所から池を見ています。柳沢吉保や将軍・綱吉はこんな感じで池の景色をみていたこととなります。

rikugi_02三菱財閥時代の建物があった位置から池を見るとこうなります。一般的な池泉回遊式庭園は、大きな池を中心に配し、その周囲に園路を巡らして、築山、池中の小島、橋、名石などで各地の景勝などを再現した庭園ですから、これでも良いのでしょう。園路の所々には、散策中の休憩所や庭を眺望する展望所として、茶亭、東屋なども設けられています。ゆっくり周遊したら1時間以上は必要です。入園料は¥300/大人…安いもんです。