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”恐れ入谷の鬼子母神”は「恐れいりやした…」の言い回しで、江戸時代の太田南畝の狂歌によります。この後に、「恐れ入谷の鬼子母神、どうでも有馬の水天宮、志やれの内のお祖師様」や更には「恐れ入谷の鬼子母神、びっくり下谷の広徳寺、そうで有馬の水天宮、志やれの内のお祖師様、うそを築地の御門跡」+「なんだ神田の大明神」などと続くようですが、その手は桑名の焼き蛤」なんてのも同様に何とも『日本語的』な表現です。この「入谷の鬼子母神」は台東区下谷に法華宗の寺院『真源寺/しんげんじ』として存在しています。豊島区雑司が谷の「雑司が谷鬼子母神」に比べると、ややスッキリした今風のお寺の感があります。江戸時代はこの地で朝顔の栽培が盛んに行われ市も開かれていました。中断の後に復活し現在でも7月の「入谷朝顔まつり」の会場として知られ大変賑っています。
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