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東京都新宿区、早稲田大学近くの穴八幡宮(あなはちまんぐう)です。ご祀神は応神天皇・仲哀天皇・神功皇后となります。平成の修復では鳥居や随身門はきれいに直されています。本殿の黒い造りは神社の”色”としては珍しいようです。元は「高田八幡宮」とよばれ、蟲封じ・商売盛・出世・開運にご利益があるとされています。平安時代後期の1062年ごろ【八幡太郎義家】が奥州から凱旋の途中、この地に八幡様を祀ったのが始まりとされていますが、それにしても東京には八幡太郎義家⇒奥州征伐⇒八幡社勧請の多い事(!)。神社ばかり勧請してその合間に戦をしていたような感があります。江戸時代には3代将軍家光は穴八幡宮を幕府の祈願所・城北の総鎮護とし、8代将軍吉宗は世嗣の疱瘡平癒祈願のため流鏑馬奉納するなど幕府との結びつきが多くなり、江戸の庶民からも”蟲封じの祈祷”として信仰を集め、1879年のは後の大正天皇もの蟲封じの祈祷を行っています。人気スポットの「神楽坂」の名称の由来は(他にもああだ、こうだと色々ありますが)神楽坂に穴八幡(旧称高田八幡)の休所があり、祭礼で神輿が通るときに神楽を奉納したから伝承もあるようです。
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