121013121012神楽坂の善国寺はむしろ”毘沙門さま”の方が判りやすいかも知れません。毘沙門天とは仏教世界の中心にある須弥山(しゅみせん)の中腹に住み、夜叉(やしゃ)や羅刹(らせつ)を従えて北方を守護する神様です。四天王と呼ばれてグループ活動をする場合は”多聞天”となり、文字通り参拝者のお願いを「多く聞く」とされ福を招く神様として信奉されてきたのですが、こちらはジャニーズ”嵐”の聖地(TVドラマによる)という事で、奉納の絵馬には「嵐のコンサート・チケットが当たりますように…」なんてのもあります。さぞ毘沙門(多聞天)さまも困惑していることでしょう(笑い)。毘沙門さまは寅の年、寅の月、寅の日、寅の時刻の生まれとされ、神使は狛虎になっています。善国寺の”狛虎”はどう見ても”熊”に見えます。これは、火災により焼けたと云われていますが、むしろ製作者が虎を見たことがなかったような気がします。…と云うような次第で、神楽坂・善国寺・毘沙門さまの縁起物『張り子の寅』です。福島・会津地方の『赤べこ/牛』に似ていますがこちらは『寅』です。