012601JR新宿駅東口広場になんやら不可思議な施設があります。現在は柵が施され近づけなくなっていますが、これは馬が水を飲むための設備で「馬水槽」といいます。触れないので判りにくいのですが、上部は赤大理石製、水の出口のはライオンの顔が施されています。上部が馬用で下部が犬猫(!)用、もちろん人間用も裏側にあります。大正時代はこの馬水槽で水を飲む馬も多かったとありますが本当でしょうか?後方の説明板によると…東京の上水道の育ての親・中島鋭司博士らが欧米諸国を視察した際にロンドン水槽協会から東京市に寄贈されたもので、現在は世界に3っしかない貴重なものである…とあります。明治39年に有楽町の東京市役所(現国際フォーラム)前に設置され、大正7年東京市水道局門前に移転、昭和39年に新宿民衆駅の完成を記念して現在の駅東口広場横に設置されています。その際に一般公募で「馬水槽」から「みんなの泉」と改称されたそうですが…。馬水槽では何故いけなかったのでしょうか?名称を変更することで意味不明な造形物になってしまったようです。「みんなの泉」などど”つまらない名称”には呆れしまいます!なんとも無粋なお話です。