021402021401東京・文京区の『湯島聖堂・大成殿』の屋根上には、霊獣たちが聖堂を守っています。この湯島聖堂徳川5代将軍綱吉が儒学振興のため、上野忍ケ岡の林羅山の孔子廟と家塾を元禄3年(1690)湯島に聖堂を造り移転したのが始まりです。将軍綱吉はどうしても「生類憐みの令」が有名ですが、学問にも理解を示しこの地には後に幕府直轄学校として「昌平坂学問所」が開設されています。現在の大成殿は関東大震災で焼失し昭和10年に伊東忠太博士の設計で再築されたものです。屋根の上には、シャチホコの一種の『鬼■頭(きぎんとう)』…■は変換不可、獣ヘンに犬と書く…と呼ばれる”龍頭魚尾”で頭から水を噴き上げている像が”水の神として、火災を防ぐ為に”祀られています。写真は『鬼龍子/きりゅうし』という顔は猫科で牙を剥き、腹部には鱗がある「猫型蛇腹」の動物(?)です。当然、想像上の霊獣で孔子のような聖人の徳に感じて現れるとさています。猫型蛇腹とは、なんという想像力なのでしょうか…?