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富山県側の越中・五箇山には『相倉合掌造り集落』と『菅沼合掌造り集落』があります。初めてこの地を訪れたのは遥か40年前の夏でした。富山駅から城端線の終点の城端駅へ。そこから日に数本しかないバスに乗って五箇山にたどりついたものです。今は国道は整備され「東海北陸自動車道」も開通して、「日本の秘境」とのイメージも全て過去のものとなっています。これも世界遺産に登録されたことの恩恵なのでしょうか…?

130726_2130726_6こちらは【世界遺産相倉合掌造り集落】です。五箇山ICから156号線を進み、国道からそれた山間にこの集落はあります。相倉集落と菅沼集落は国の史跡と伝統的建造物群保存地域に指定されています。建物の外観や土地の形状に手を加えることはできず、車庫や共有機械類は地下に掘られるなどの工夫がされ、電線、上下水道、ケーブルTV線などは地下に埋設されています。集落の入口には写真上の看板があり、そこには・屋敷内、田畑などの生活範囲へは立ち入らないでください。 ・草木、花、野菜などをとらないでください。 ・集落内は禁煙です。 ・車の乗り入れをしないでください。 等の”世界遺産見学の皆様へ”と記載されています。世界遺産であることを守るために多くの努力がなされています。

130726_5130726_4こちらが【世界遺産菅沼合掌造り集落】です。相倉地区とは車で10分ほど離れています。この集落は規模も大きく、駐車場も整備されているため観光バスツアーではこちらを訪れるのが一般的なようです。日本の民家として原始的な姿を残す切妻合掌造りは釘やかすがい等を使わず、数組の筋違いを組み合わせてた安定構造になっています。屋根はかやで葺かれており、耐容は約20年~30年だそうです。
もう記憶が曖昧になってしまっているのですが、以前にこの集落に合掌造りのユース・ホステルがありました。地元の方に確認したところ、確かに数年前までは存在し、オーナーが高齢になった為に閉鎖してとの事でした。恐らくは40年前に訪れ数日間滞在した施設だろうと思われます。