130810_1
今年は伊勢神宮の20年に一度の内宮と外宮の正殿や多くの別宮や摂社などの建物、装束、神宝をつくり直す「式年遷都」の年にあたります。その費用は前回の第61回の場合で総費用230億円と云われていました。神宮が200億円を積立て、残り130億円は寄進によるものだったそうです。「式年遷都」は天武天皇の時代に定められ、持統天皇の4年(690年)に1回目が行われ、莫大な費用をかけて1300年以上綿々と続いている行事です。理屈や批判は殆ど意味をなしません。これが”歴史”というものです。
伊勢神宮の祀神は、神話時代のイザナギ・イザナミの長女・「アマテラス」です。以降は天皇家の皇祖神として崇められてきました。伊勢の地に祀られたのは、垂仁天皇の娘・ヤマトヒメ(倭比売)の候補地選定のおり「この神風の国は永遠に浪がしきりと打ち寄せる国である。この国に居たいと思う」との神託をアマテラスより受け伊勢に決定したとされます。なんか変です(!)。皇祖神であれば天皇家の近くで祀られるのが自然でしょうが、”うるさい輩”は側に居て欲しくなかったのかも知れません。

130810_2130810_3伊勢神宮は「内宮/皇大神宮」と「外宮/豊受大神宮」の2つの正宮を中心に別宮、摂社、末社、所轄社まで100社を超える神社で構成され、日本の神社の頂点とも云える神域となっています。古代、神宮は天皇の許可なしに参拝することは禁じられていました。やがて武士階級からも崇敬され、荘園制の崩壊による経済基盤の揺るぎから全国的に信者を増やす”団体旅行のハシリ”でもある「御師」によるお伊勢講の制度が確立され、爆発的に参拝者が増加しました。
五十鈴川に架かる「宇治橋」を渡ります。五十鈴川の川べり、「御手洗場」で身を清めます。右の写真は「神明鳥居」と呼ばれる鳥居です。神明鳥居でも伊勢系の神社では「笠木」の断面が五角形になっています。

130810_4130810_5「神楽殿」、「五丈殿」を過ぎ樹齢7,800年杉並木の道を進みます。廻りの雰囲気に”ただならぬ場所に来てしまった”と云う感じがしてきます。石段を登り、鳥居を抜けると「正殿」です。残念ながらこの付近は撮影厳禁となっていました。通常であれば「正殿」の隣には古殿地(こでんち)と呼ばれる空地があるのですが、式年遷都の今年は古殿地に「新正殿」が建っています。まだ塀越し、テント越しで見ることができませんが、今年の秋には「旧」から「新」にご神体を移す行事が行われます。その後「旧」を取り壊しさら地にします。これを20年毎に繰り返していきます。この遷都に付いては様々な説があるようですが、「行事により神々と向き合うことで”神々の威光”を落とさないようにする」が有力ではないかと思います。

久しぶりに訪れて驚いたのが「伊勢おかげ横丁」と呼ばれる飲食店や土産の並ぶ商店街です。映画のセットのような建物が立ち並び、景観的にも統一されています。運営があの”赤福”の関連会社と云うのも驚きです。
左)あまりの暑さに、お店の看板ねこはヘロヘロ状態になっていました。
中)例の「赤福」のお店です。伊勢神宮参拝には欠かせません。
左)「このうどんゆで時間まちがえたのでは?」という感じに緩い「伊勢うどん」の人気店です。
130810_6130810_7130810_8