130811_4
こちらはJR伊勢市駅近くに鎮座している「外宮」です。この近辺は「山田の里」といい、内宮のある「宇治の里」とは異なっていました。旧参道の昔から現在でも参拝者は最初に外宮を参拝し、それから内宮へ参拝する段取りとなっています。歴史的には内宮の方がはるかに古く、内宮はアマテラスが鎮座してから2000年超の歴史があります。外宮はその後に丹波の国(京都府)から移されていますが、それでも1500年の歴史があります。火除橋を渡り神楽殿を過ぎ、その先にある正殿と、社殿の配置は内宮とさほど異なっていません。祀神は内宮がアマテラスオオミカミですが、外宮では元々は食物を司るトヨウケノオオカミ(豊受大神)が鎮座しています。いってみればトヨウケノオオカミはアマテラススの食事の世話をする料理係となります。「外宮」は神々の食事で神々の食事は日に2回、午前8時と4時(冬は9時と5時)と決まっています。この時間には内宮を参拝しても『食事に付き 不在』ということになってしまいます。

内宮も「式年遷都」となっています。火除橋先の鳥居は新しくなっていて、正殿奥には新正殿の完成した真新しい社殿が少しだけ見えます。内宮といい外宮といい、伝統の持つ”力強さ”には圧倒される思いです。
130811_1130811_3130811_2