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JR松戸駅から徒歩10分程度の『松戸市戸定歴史館・戸定(とじょう)邸』です。この戸定亭は水戸藩11代(最後の)藩主・徳川昭武の住まいとして1884年(明治17)に完成しています。徳川昭武は徳川15代将軍・徳川慶喜公の実弟で、慶喜公が紆余曲折のすえ東京に住まわれるようになった明治30年代には何度かこの地を訪れ趣味の狩猟や写真を楽しまれています。徳川家の住まいが公開されているのは全国でもここだけですなんだそうです。
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140702_02140702_03昭武の没後1911年家督は徳川昭武の子・武定に譲られ「松戸徳川家」を興しこちらが松戸徳川家の本邸となりました。1951年(昭和26)に戸定邸とその敷地が武定から松戸市に寄贈され、江戸時代屋敷の色合いを残す建物は1986年には千葉県指定名勝に、2006年に国の重要文化財に指定されています。1991年より「戸定が丘歴史公園」として一般公開され2007年には公園全体として「日本の歴史公園100選」に選ばれています。…♪またまた聞きなれない”日本の歴史公園100選”なんてのが登場です♪… この『戸定邸』は関心してしまうほど管理状態がゆき届いています。Pt↑)の広間には必要最小限の解説だけで不要な飾りも装飾もありません。庭越しに見える東京方面の景色がまた”良い”です(!)。写真の”客間”に座って慶喜公と昭武公の兄弟が一緒に江戸川の景色を見ている姿が浮かんできます。この日は池袋サンシャインや新宿方面まで遠望できました。残念な事には金町駅前に高層の建物が建ち、これがちょうど「富士山」に被る位置となってしまったようです。…緑越しには、当然スカイツリーが見えます…
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140702_05140702_04毎度の事ではありますが…下調べ無しで出かけたのが災いして、公園内に併設された『戸定歴史館』が展示物入れ替えのため休館(平成26年6月23日~7月18日まで)していました。この歴史館には 松戸徳川家の伝来品の展示や、徳川昭武が15代将軍徳川慶喜の名代として派遣された1867年パリ万博関係資料や幕末から明治にかけての写真の展示されているのですが…残念でした(苦笑)。さらには毎月の10日と20日は「とじょうの日」と称してPt↑)のお庭に降りて庭園から戸定邸を見る企画なども催されているそうです。上野駅から常磐線30分(¥310)。松戸駅から徒歩10分。入館料(共通入館¥240)ですから気楽に出かけられそうです。
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