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世界遺産・平泉は強雨(!)でした。駐車場に一番乗(08:30~)して少し待っていると雨も小降りに…。第1駐車場から「月見坂」を登って行きました。 現在の平泉町を中心としたこの一帯は、平安時代末期に奥州・藤原氏の都として栄華を誇り、現在でも多くの遺跡や寺院が残っています。そのうちの5件が平成23年(2011)にユネスコの世界文化遺産に【平泉・仏国土を表す建築・庭園及び考古学的遺跡群】の名称で…”いかにも”面倒な表記です…日本の世界遺産としては12件目の登録されています。ここ中尊寺には国宝・重要文化財が3000点以上もあるそうで、とてもじゃなくけど全部見る(非公開もあります)のは不可能な事です。
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140712_02140712_03月見坂を登りきると”平泉・不動のセンター”中尊寺・金色堂です。あまり知られてはいない話ですが金色堂は我が国の国宝建造物第1号なんです。逆に金色堂以外が第1号とは考えにくいほどです。ただの金ピカの建物ではありません、栄華を誇った藤原氏の文化が凝縮されています。彫刻の一ツ一ツや…。この時代に東南アジアからはるばる輸入して建材なんて信じられません。金色堂手前の宝物殿・讃衛蔵も圧巻で平安時代の仏教美術が多数収蔵されています。時間に余裕があれば宝物殿だけで1~2時間は楽しめます。…宝物殿と金色堂の拝観料は両方で¥800ですが、他のお堂は無料です… 中尊寺は天台宗の東北大本山で慈覚大師(円仁)により創建され、奥州藤原氏の藤原清衡により前九年、後三年の役で亡くなった人々の霊を慰めるために12世紀に造営しています。平安時代に都から遠く離れた奥州の地にこれだけの文化があったと思うと身震いするような感動を覚えます。 …人物の映り込みは極力避けているのですが、右のご夫婦のPtは妙に気に入っています…
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140712_05140712_09月見坂途中に「本堂」です。中尊寺は戦乱・火災などで奇跡的に残った金色堂以外はほぼ消失しています。この本堂も明治42年(1909)の再建で、安置されている釈迦如来坐像は、藤原氏初代の清衡公が釈迦如来を安置したことにならい平成24年(2013)に丈六釈迦如来坐像の新本尊として開眼法要されたものです。一丈六尺の大きな仏様なのですが、如何せん本堂内部が広く、大きさがピント来ません。写真の様な雨模様です。中尊寺自体はさほど標高がある場所ではないのですが、月見坂参道を登って行くと江戸時代に伊達藩により植えられた樹齢300年越の鬱蒼とした杉林Pt↓中)を抜けていきます、天気が良ければ「衣川の古戦場」Pt↓右)も一望できるのですが…。それにしても雨脚の弱まったり強まったりには参りました。
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