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新宿の某中古CDショップで【Joe Cocker Mad Dogs & Englishmen - The Complete Fillmore East Concert 6CD】を見かけました。中古価格で¥15000超はかなりの高額です。Joe Cocker Mad Dogs & Englishmenは元々1971年公開の彼らの1970年3月~5月のアメリカ・ツアーの記録映画のサントラで、Joe Cockerの出世作として知られていますが、映画とLPでは楽曲の編集がかなり違っていました。LPからCD化→Remaster 1CD→2CD  ⅮX盤と変遷しますが、この6CD盤はアメリカのマイナーレーベルHip-O-Serect.Comが2005年に限定2500枚で発売、即廃盤となったものです。
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6CD盤にはFillmore East・1970年3/27の1st Setから13曲と2nd Setが16曲、3/28の1st Setから14曲、2nd Setが18曲が収録され、ここから3/28の1st SetをメインにLPが制作されています。リタ・クーリッジの「Superstar」は後年真相(?)を知ったのですが4回歌われています。ディランの「北国の少女」は3/27の1st Setからです。
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リオン・ラッセル御大がバンマスで、ベースがカール・レイドル。ドラムがジム・ゴードンとジム・ケルトナーとチャック・ブラックウェル(なんと3ドラムです)。コーラス隊にはリタ・クーリッジが…。ラッパ隊にはボビー・キース(!)ジム・プライス。さらにECバンドのクリス・ステイントン等など後年の大物たちがゴロゴロいます。このメンツでのツアーは結果的には大赤字でJoe Cockerは莫大な借金を抱える事になります。
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このツアーはジョー・コッカーの契約履行するため急遽バンドメンバーを旧知のリオン御大の人脈を動員して行われました。結果、主客が転倒してジョー・コッカー&がリオン・ラッセル&になってしまいジョー・コッカーは潰されます。それはさし置いてもこれほどの大所帯バンド作品は今でも色褪せません。Ptは2CDから1CDリマスタ―で再発されたものです。不可思議なことにA&M盤ではカール・レイドルの名前がすべて削除され、Universal盤ではちゃんと復活しています。