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上野動物園入口付近に小松宮親王=正式名を小松宮彰仁親王(こまつのみやあきひとしんのう)=の騎馬像があります。小松宮は戊辰戦争(1868年)での上野戦争や会津戦争・佐賀の乱(1874年)・西南戦争(1876年)等の内乱鎮圧に正規軍の象徴として従軍した皇族です。彰義隊戦争ではこの像の付近にあった寒松院が彰義隊の本陣だったようなのでこの場所が選ばれたのでしょうか?この戦争で彰義隊側は北白川宮能久親王(きたしらかわのみや よしひさしんのう)が指揮を執ったとされています。形だけの指揮官として祭り上げられたのでしょうが、二人の宮様は実の兄弟なのです。つまりは上野戦争は宮様兄弟による戦争だったのです。皮肉と言えばこれ以上の皮肉はありません。
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上野戦争は蟄居恭順した徳川慶喜を警護するという大義名分で結成された「彰義隊」を、大村益次郎指揮の西軍が攻撃した戦争です。戦い自体は1日で終了し、彰義隊戦死者は埋葬もされず放置されたままでした。紆余曲折の後、この場所に墓所が造られたのですが、なんと前方50mに憎っくき薩摩の西郷隆盛が丸腰状態で犬1匹連れて背中を向けています。恨みを晴らすにはこれ以上のチャンスはありません。
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これが考えられた配置だったら恐れ入ってしまいます。一時は国家への反逆者となった西郷ですから軍服なのの正装という訳にはいかなかったのでしょうが、背中から「てめぇ、西郷!」と睨みつけられ、更にその後ろから「彰義隊も西郷もいい加減にしろ!」と小松宮が睨んでいるのですから、たまったモンではありません。実際はこの三者は一直線上にはないのですが、これすらワザとなのかも知れません。