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台東区池之端2丁目の『七倉稲荷神社』は、不忍通りから少し奥った目立たないながらも中々の稲荷さんです。ご祀神は稲荷社ですから「倉稲魂命」でしょう。七倉稲荷神社境内掲示によると=当神社は古く江戸幕府の米蔵のあった浅草蔵前に鎮座7つの倉の守護神として崇められこれが社号の由来となっている。 その頃の社伝によれば阿部豊後守が当社に祈願、その加護により隅田川馬上渡河の功を奏したと伝えられ霊験顕たかな社として江戸町民の振興篤かった。明治維新後蔵前より七軒町十八番地に遷り更に明治9年8月現在の地に遷座した。現社殿は平成元年7月の御造営である。=とあります。社殿の造りは「権現造り」のようです。鰹木が飾られ千木は縦方向に切られた「外削ぎ」は「男神」が祀られる例が多いのですが、神使の”きつね氏”もいないので、どうやら豊受大御神(とようけのおおかみ)を祀る伊勢系稲荷社なのでしょう。
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