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地下鉄九段下駅近く、千代田区役所前の芝生が敷かれ竹が並んでいる場所に『大隈重信候/雉橋邸跡』の石碑があります。今は石碑のみで歴史的な価値は皆無で、高層ビルの前庭では往時を偲ぶ術などありません。それでも千代田区観光協会にとっては観光名所なのでしょう? 江戸城清水門前のこの場所は、将軍直属家臣の居住地や蔵・馬場、厩といった江戸城附属の施設が置かれました。近代になると明治政府の厩が置かれ、1876年(明治9年)には早稲田大学を創設する『大隈重信』が邸宅を構えます。その後はフランス公使館が置かれ、憲兵練習場、国営竹平住宅を経て現代の千代田区役所と変遷しています。佐賀県出身の大隈重信は、明治政府で大蔵卿等を歴任し、日本国の「円」の創設に尽力しています。内閣総理大臣を2度にわたり経験しています。1876年(明治元年)年から1884(明治17年)年まで、当時の麹町区飯田町1丁目1番地に居住していました。
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