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新宿区左門町、四谷警察の裏に「四谷怪談」で有名な於岩さん縁の稲荷社が道路を挟んで10数mの位置に「於岩稲荷田宮神社」と「於岩稲荷陽運寺」の2社の於岩稲荷が並んでいます。両者の縁起をみると”本家”と”元祖”の様な関係ではないようです。「四谷怪談(東海道四谷怪談)」は、実在の於岩さんの没後200年ほど後に『4代目鶴屋南北』により創作されたお話です。タイトルの「東海道四谷怪談」の”東海道”は四谷の田宮家とは関係ないことを現したつもりなのですが、年月を経てグチャグチャになってしまいました。
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「於岩稲荷田宮神社」は元禄時代の田宮家の敷地にあったようです。於岩さんと婿養子の田宮伊右衛門は仲のよい夫婦であったそうですが本人没後の200年を経て「東海道四谷怪談」でとんでもない姿となるとは…。本人が知ったら激怒するでしょう。 四ツ谷に於岩さん縁の稲荷社が2社でもややこしいのですが、中央区新川にも「於岩稲荷田宮神社」があります。こちらは『東海道四谷怪談』を上演のたびにお参りに出向いていた歌舞伎役者達が明治12年の四ッ谷の火事でお岩稲荷が焼失したのを機に移転させています。つまり正当なる於岩稲荷は中央区新川という事です。四ッ谷の於岩稲荷田宮神社は田宮家旧地の昭和27年に復活したものです。実在の於岩さんの墓所は都電『新庚申塚駅』を近くの「妙行寺/みょうぎょうじ」にあります。墓所の案内板には『異説』とも思われる記載があり、話はますますと”怪談”じみてきます。
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