160320_01
山手線内で一番標高が高いとされる箱根山(44.6m)です。江戸時代は尾張徳川家の下屋敷で全体で東京ドームの10倍の広さがありました。尾張二代藩主・光友が、元禄年間に「戸山荘」という江戸屈指の日本庭園を造り庭園内の池を掘った土で築いたのがこの”山”だそうです。尾張様はこの広大な庭園内に”小田原宿”を原寸で造り「疑似宿場町遊び」を楽しんだというのですから…。そして箱根山(!)とは…。”遊び”の範疇を超えています。
1873年(明治6年)明治政府はこの地に「陸軍戸山学校」を開設しています。恐らくはその記憶なのでしょうが、園内のある幼稚園を併設した教会には似つかわしくないような構造物が残っています。この地は1932年(昭和7年)には「石井四郎…最終階級は陸軍軍医中将」により「防疫研究室」が新設され、後の関東軍防衛給水部本部・通称731部隊に発展していきます。そんなことから「箱根山」は都内有数の心霊スポットなんだそうです。
・PT↓)低い山を山らしく撮るのは困難です(苦笑)。・山頂の水準点には標高44.6mとあります。・教会の建物の一部は軍隊の施設のようです。現在でも戸山公園は広いので「箱根山」に目指すには東京メトロ副都心線「西早稲田」下車が最寄です。
160320_02160320_03160320_04