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大正8年(1919)完成の「大刀洗陸軍飛行場」は東洋一を誇る飛行場だったそうです。後、陸軍の飛行操縦教育の拠点(知覧は分校のひとつ)となり、戦争末期には本土防衛の基地となっていました。昭和20年3月。100機以上のB29の空襲により飛行場は壊滅してしまいます。大刀洗の分校があった知覧には「知覧特攻平和会館」があるのですが、本校の大刀洗には何もなかったことから、地元の個人により昭和62年(1987)に資料館が開館。その後、三輪町と夜須町の合併特例債を財源として平成21年(2009)「筑前町立大刀洗平和記念館」として開館しています。
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大刀洗空襲の資料や犠牲者の遺影、撃墜されたB29搭乗員の遺影などが展示してありますが、目玉は平成8年に博多湾から引き揚げられた世界で唯一機の旧陸軍97式戦闘機です。館内は97戦を含め資料関連は全て撮影禁止です。許可されているのは零戦32型だけですが、32型の実機はここだけなので実は貴重です。零戦32型はスピード・アップを図ろうと翼端を切り落とした形状をしています。生産は三菱のみで僅か343機です。
細かい話ですが…。大刀洗飛行場は陸軍さんの基地です。97戦はともかく海軍機の零戦は・・・許します(笑)。零戦の塗装(水平安定板の下)が中島の零戦です。日の丸の縁取りも・・・。32型にはこの組み合わせがあったかも知れませんが。
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Pt↑)の天井の針金細工のようなモノはB29の実寸です。零戦の実機と比べたらやはりデカイです。この記念館でも20分ほどの紹介ビデオが上映されています。お婆さんと曾孫が登場し「昔ここに陸軍さんの飛行場があって」から淡々と物語が進行していきます。東洋一の飛行場、賑わった街、空襲で死んだ友達、壊滅した街の記憶を曾孫に伝えるお婆さん。知覧での「お涙ちょうだい…」とは違った素敵な映像でした。
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