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ドイツの考古学者『ハンリッヒ・シュリーマン』は幼い頃に聞いたギリシャ神話に登場する幻の都市トロイアを本当に発掘したことで有名です。このお方、ペリー来航(1853)の12年後、トロイア発掘の6年前の1865年に約一ヶ月ほど日本を訪れています。『シュリーマン旅行記清国・日本/講談社学術文庫』として出版されていますが、このなかに当時イギリス公使館がおかれた東禅寺を訪れたという項があり、文久元年(1861)の攘夷浪士(元水戸藩)が文久2年(1862)には松本藩武家のテロ事件が続いておきた事件についての記述もあります。
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JR品川駅から徒歩10分弱、第一京浜から少し入った場所にある「東禅寺」は臨済宗妙心寺派の別格本山です。当然の事ながら、シュリーマン旅行記に描かれた東禅寺と今の東禅寺は様変わりしているでしょう。三重塔や庫裏は時代を経て建てなおされているようですが、実に雰囲気の良い寺院です。当時は品川の海を望み、広大な敷地に建物が点在したいた事でしょう。東京都教育委員会による解説には「東禅寺は公使館の姿を伝えるほぼ唯一の寺院であることから国史跡に指定されました」とあります。
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