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国会議事堂は17年間の工期を経て昭和11年に完成しています。純国産に資材にこだわっていますが、当時の日本の工業水準ではできなかった物が3点あります。Pt↑)の郵便投函筒はその1点で、アメリカのカトラー社製です。3Fから地下1階の集配所までのぶち抜きの四角い筒なのですが、当時の日本国で造れない訳はない思えます。特許の関係でしょうか?。仕掛けは何もありませんニュートンに法則に従うだけです。Pt↓)のドアの鍵が次の1点で、当時の日本にはマスター・キーの概念がない為アメリカ製を使っています。
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やや暗いので判りにくいのですが、天皇陛下御休所のドアの蝶番です。議事堂の総工費の10%を費やした御休所の造りは見事で、全体画像はパンフレットで見られますが、恐らく蝶番の画像は初出でしょう。下方にありがちなPtを載せますが、特筆お部屋の入口の左右の丸い柱から上方の水瓶の突端までが1枚の大理石(四国産のホトトギス)で造られています。他にも多々あるのですが諸般の事情によりスイマセン。
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国会の赤絨毯を忘れるところでした。赤絨毯は国会内に約4600mひかれています。純国産ですがmあたり¥26000するそうです。4-5年ごとに3階に新品が入り、順次2階、1階と使い廻されます。3階の廊下と1階の廊下の絨毯の踏みごごちが違うのはこんな理由です。
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