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「出世できないとか調子がイマイチ」を『卯建(うだつ)が上がらないと』との表現があります。=「江戸時代の民家で、建物の両側に「卯」字形に張り出した小屋根付きの袖壁。長屋建ての戸ごとの境にもうけたものもあり、装飾と防火を兼ねる。」(広辞苑 第六版)当初は防火の目的で造られましたが、設置に多額の費用を要したことから装飾の意味が強くなり、次第に富や成功の証の象徴となっていきました。
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吉野川流域の徳島県・脇町(現在は合併して美馬町)はかっての脇城の城下町として『藍』として栄えていました。町をつらぬく約400mに道路に表通りに面した町屋が50軒並び独特な景観を醸し出しています。本瓦葺きの屋根、2階部分の窓は防火に特化した「虫籠窓」。2階屋根の両端には防火壁の「うだつ」付けられています。
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明治時代頃の建物を中心として江戸中期~昭和初期の85棟の伝統的建造物は、文化庁が選定する「重要伝統的建造物群保存地区」に1988年12月に指定されています。Pt↑)のように猫の子一匹通りかからない静かな午後です。観光資料を探したのですが見あたらず、この文は美馬町HPよりパクっています。埼玉県・川越市一番街も「うだつ」商家の街並みで知られていますが、美馬町のほうがなんかとなくよい感じです。
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