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『伊予の小京都』と呼ばれる(らしい)大洲市は、松山と宇和島の中間あたりに位置し、街のシンボルは丘に建つ国の重要文化財のPt↑)の『大洲城』でしょう。天守は復元も復元で【市制施行50周年記念行事】として、往年の工法と木造建築で平成16年に竣工したものです。大洲城の場合は往年の資料が多数残っており、ほぼ正確に復元されたそうです。それにしても天守内部が吹き抜けになっている構造など初めて見ました。
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もう一つが街を流れる「肱川」を見下ろすように佇む『臥龍山荘』。明治40年完成の”所謂金持ちの別荘”です。神戸で財をなした豪商河内寅次郎が10年の構想と4年の歳月をかけて桂離宮や修学院離宮などを参考に完成させた別荘です。使用したのは2年あまりとの事ですが、建物や各部屋の説明を聞くたびに”ホ~ッ、ホ~ッ”の連続です。山荘内の3棟が重要文化財で、2011年には『ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン』の一つ星を獲得しています。またしても”ホ~ッ”です。
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俗っぽい話では、市内の一画には「おはなはん通り」と呼ばれる江戸から明治期を彷彿させる街並みが残っています。昭和41年、樫山文江の連続テレビ小説「おはなはん」のロケが行われた場所なんだそうです。さらにPt↓)の街角の郵便ポストは1991年のTVドラマ「東京ラブストーリー」の重要な場面に使われています(残念ながら知りません)。偶然に立ち寄った大洲市だったのですが、伊予(愛媛)のあまり知られていない街にこんな素敵な景観があったとは、関東人には驚きです。
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