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上野国立科学博物館地球館2階にかなり以前から展示されている零戦(レイセン)21型改です。1972年ニューブリテン島沖の海中で発見された機体で、『改』とは通常の機体を複座(2人乗)に改造しています。ラバウル基地で中島製零戦に複数の機体を組み合わせて偵察用として使用されたようです。零戦には500機程度生産された複座の練習機がありますが、現場での必要性から造られた機体です。
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国立科学博物館内は原則写真撮影OKですが、この機体は宙吊りになっていて通常の姿では見えない部分も見え、エンジンのカウリングが外してあるで「栄エンジン」の構造が良くわかります。Pt↓)は福岡県大刀洗平和記念館の「零戦32型」です。旧陸軍飛行場跡に海軍機の展示は妙ですが貴重な32型の機体です。つぎは2012年に里帰りした時の「栄エンジン」登載の飛行可能な52型です。エンジンがすでにポンコツで展示とエンジン音デモだけでした。さらに、8月1ヶ月限定オープンの山梨県の某博物館の21型です。灰白色に塗装された零戦は美しい姿をしています。
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