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港区赤坂の『乃木神社』です。ご祀神は乃木希典将軍と静子夫人のお二人で、「乃木坂46」とは何の関係もありません。ただ、時代なんですねぇ。奉納された絵馬をには”○○ちゃんがセンターになれますように”なんてのが多く、武骨な乃木将軍にすれば何のことやら困ってしまうでしょう(苦笑)。乃木将軍は日露戦争の旅順203高地攻略戦で知られますが、司馬遼太郎の小説「坂の上の雲」や吉村昭の「海の史劇」では無能な将軍として描かれています。10日間の攻略戦で64000人の兵を投入、戦死5500名、負傷11800名の犠牲者は事実には違いありませんが、小説のお話ではなく実戦としては、乃木のとった作戦はあながち間違いではありません。
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乃木将軍夫妻は明治天皇大喪の日に殉死され、邸宅の隣接の地に将軍を敬愛する人達により大正12年に創建されたのが『乃木神社』です。神社創建前はこの辺りは「幽霊坂」と呼ばれ創建後に「乃木坂」と改められています。境内摂社には乃木将軍縁の「王子稲荷社」と吉田松陰を祀る「正松神社」が鎮座しています。社務所脇には将軍の資料館には書や木像、殉死時に使用した刀などが展示されています。
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