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『ジオパーク』とは、世界ジオパークネットワークが審査、認定をするもので【地球科学的な価値を持つ遺産を保全し教育やツーリズムに活用しながら、接続可能な開発を進める地域認定プログラムである】・・と説明されています(苦笑)。簡潔に「ジオパーク」=「大地の公園」がわかり易いかも知れません。日本国内には世界ジオパークが認定する洞爺湖有珠山・糸魚川・島原半島・山陰海岸・室戸・壱岐・阿蘇と2015年に加盟した「アポイ岳」の8ヶ所があります。因みに「世界」を冠する他に「日本」を冠するジオパークネットワークもあり「世界」+「日本」となるとかなりの件数になります。なんでも「世界ジオパークネットワーク」の認定は、あの嘘臭いユネスコの「世界遺産」よりハードルが高いそうです。
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アポイ岳は北海道様似町の日高山脈を構成する標高たった810mの山です。1952年に「アポイ岳植物群落」として特別天然記念物に指定、1981年には「日高山脈襟裳国定公園」の特別保護区、2008年には前述の「日本ジオパーク」に、2015年には「世界ジオパーク」に認定されています。標高が低い山でありながら地質が『かんらん岩』という特殊な岩で構成されているため一部の好事家には高山植物の宝庫として知られています。
Pt↑)は2013年に開設されたアポイ岳ジオパークビジターセンターです。何度か玄関先までは行っているのですがアポイ岳が9月末で登山終了だったこともあり施設内には入ったことはありません。この付近は鹿やら羆の宝庫でもあるのです。展示内容には【山を構成している『かんらん岩』とは地球の内部構造マントル層を構成する岩で殆どが地下深くにある】とあり地表への露出は極々珍しいとありました。
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アポイ岳の山裾が海に落ちていく海岸線は『日高耶馬溪』と呼ばれる断崖が約7㎞続きます。ユーラアシアプレートと北米プレートが衝突した場所と云われ、この突端の襟裳岬で日高山脈は海に入っていきます。見るからに交通難所といった感じです。帯広~(広尾線)~広尾~襟裳岬~様似~苫小牧との鉄道計画があったようですが実現可能だと思ったのでしょうか?この海岸線は風が強い日は波が道路ま被る道だったのですが今は覆道やトンネルが整備されています。
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