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JR新宿駅から7分ほど新宿4丁目交差点付近に曹洞宗・天龍寺があります。天龍寺の前身は徳川家康の側室で2代将軍秀忠の生母”於愛の方”の実家の菩提寺遠江国の法泉寺とされ、家康の江戸入府に際し遠江国より移され天竜川に因んで「天龍寺」と改めています。当初は牛込でしたが天和の大火(八百屋お七火事)により焼失してしまい、天和3年(1683)に現在地に移転となっています。とはいえここは四谷大木戸の外、内藤新宿の外ということでかなり辺鄙な地だったのでしょう。山門の造作はかなり立派で葵の御紋の設えなどに徳川家との関わりが見られます。
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境内には5代将軍綱吉の側用人牧野成貞により寄進された「時の鐘」があります。現在の梵鐘は3代目ですが、上野寛永寺、市ヶ谷八幡と天龍寺の鐘が「江戸三大名鐘」とも呼ばれたそうです。内藤新宿に時を知らせる役目ながら江戸城からはかなり遠い場所にあることから木戸の門限遅参等の事件を避けるため、定時よりやや早く鐘が鳴らされていたようです。新宿・天龍寺・・(1)にあるように明治年間には天龍寺裏手にスラム街が形成されるようになり昭和40年代までは雰囲気が残っていたようです。
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