180201_01
所沢市の所沢航空記念公園内にある「所沢航空発祥記念館」に2012年秋の”零戦の里帰り”以来で行ってきました。前回は零戦が目的だったのですが、ごく一般的な航空マニアから見ても相も変わらず恐ろしいほど低レベルの展示施設です。事業の母体は埼玉県で、財)埼玉県公園緑地協会と財)日本科学技術振興財団グループともっともらしい財団の運営ですが入館料¥510/大人も払うような内容ではありません。流体力学とか飛翔の仕組みとかの展示もありますが、未就学児童には難しく小学生程度がフライトシュミレーションで喜ぶ程度でしょう。名称からして・・日本初の動力飛行は陸軍代々木練兵場で明治43年(1910)実施のはずで所沢は初飛行ではありません。・・その後、航空技術研究の目的で所沢に軍用気球研究会が設立されたことを持って「発祥の地」と称しているようです。まぁ良しとしましょうか(笑)。
180201_02
1階に展示されているのは、恐らくは業者ですら敬遠するであろう飛行機の粗大ゴミです。日本の航空機の発展史とは関連がありません。空自からの払下げで、手前の黄色は「ノースアメリカン・テキサン練習機」・・(昔の戦争映画では零戦の役です)・・。後方にはシコルスキーのS55、バートルV44やヒューズOHなんてのもあります。朝鮮戦争やベトナム戦争に使用された機体で殆どが1970年代に退役したポンコツです。しかも計器等は損なわれています。こんな粗大ごみでもいつの日か”世界で唯一の展示”になるかも知れません(爆笑)。これで「航空ファンの聖地」とは聴いて呆れます。
180201_03180201_04180201_05