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稀有な例なのでしょうが、ご祀神を建速須佐之男命(たけはやすさのおのみこと)とする天王社が三社並んでいます。Pt↑)が「小舟町八雲神社」、この神社は江戸城内よりこの地に遷座されたとされる社です。貞享年間頃までは小伝馬町に仮屋があったことから小舟町天王と称し、日本橋小舟町は数㎞離れているのですが、小舟町八雲神社天王祭はそちらで行われます。お隣が「大伝馬町八雲神社」。小舟町八雲神社と同様に祭礼の神輿が大伝馬町の仮屋へ渡御していてことから、この社名となったようです。
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さらなる1社が「江戸神社」です。前項でも触れたように創建は大宝2年(702)の東京屈指の古社です。この三天王社と日本橋魚河岸水神社(弥都波能売命)は地域(町)と離れて江戸総鎮守内に神社があることになります。部外者からする同じと建速須佐之男命を祀るなら合祀すれば良いのにと思いますが、各町の氏子達の思い入れが、結果として同じ神様が3社並ぶという現象なっているようです。水神さんにしても社殿がこの地で遥拝所が築地魚河岸内なのですから、そう考えると納得できます