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【諸般の事情で日程の変更を余儀なくされた7月の九州研修の続きです】九州地方には関東では知られていない神々を祀る神社が数多あります。今回は福岡県久留米市の東方、久留米の街を見渡す高良山に鎮座するのが『高良/こうら大社』です。筑後国一宮であり旧社格は国幣大社で「高良玉垂命(コウラタマテレノミコト)神社」や「高良玉垂命」などとも呼ばれたようです。仁徳天皇55年(78年?)の鎮座、履中天皇元年の創建とありとんでもない古社です。正殿には「高良玉垂命」・左殿には「八幡大神」・右殿が「住吉大神」が祀られ合祀の神々は他にもあるのですが、面白いことに主祀神の「高良玉垂命」が誰のなのか判然としないという古い神社らしいおおらかさもあります。
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明治期までは筑前の分霊社が「武内宿禰」を祀神としていることから高良玉垂命=武内宿禰が有力だっったそうですが、こんなのアリなんですかねぇ(苦笑)。現在の社殿は久留米藩3代藩主の有馬頼利の寄進によるもので国の重要文化財指定となっており、社殿建築としては九州最大級の大きさなんだそうです。祀神の正体が不明ながら厄年の厄払い・厄除け開運・延命長寿・交通安全にご利益が名高く芸能の神としての信仰もあるそうです。久留米出身の芸能人はかなり多いのでプラスされたのでしょうか(?)。駐車場から石段を130段ほど登ると社殿です。嬉しいことに小型のモノレールが設置されていて登りは楽々でした。社殿からの筑後川や久留米の眺望はいい感じです。
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