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富川から日高に向かう日高国道の途中に沙流郡平取町(びらとり)はあります。数日前は夕暮れが迫っていた為、後日の参拝となりました。この町には文治5年(1189)に奥州平泉で31歳で自害したとされる源九郎義経を祀る『義経神社』があります。「義経北行伝説」では源義経は竜飛から蝦夷地に渡ったとの伝承があり、推理作家の高木昭光氏の作品にもこの伝承を元にした「成吉思汗の秘密」という作品もあります。死んだはずの人間が実は生きのびていたという話は源義経の他にも豊臣秀頼や西郷隆盛などもあり「死んでほしくない」という感情の表れのようです。
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”逃亡者”の義経はこの地でアイヌ人に農耕や機織りの技術を伝え「ホンカンカムイ」という名前で崇拝したとされます。神社は寛政11年(1799)に徳川幕府から蝦夷地探検を命ぜられて近藤重蔵らにより義経が祀られたのが始まりで、室町時代の「義経北行伝説」から長い時がながれて”義経平取定住説”が確立されたようです。伝承でかたずけてしまえば終わりですが、近藤重蔵にしても”なんの根拠もないところ”に神社は建立しないでしょうから、少なくとも室町時代に本州から蝦夷地に渡って定住した人達がいたのでしょう。
本殿は山の中腹にあり鳥居から石段を登っていきます。実は40年位振りの参拝なので本殿へは車で行けるのを忘れていました。表現微妙ですが神社の佇まいには胡散臭さは微塵もありません。
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