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生活圏ではないので殆ど訪れる事のない渋谷ですが、かえって行くたびに街の変貌ぶりには驚かされます。工事中の渋谷駅などはJR、私鉄、地下鉄間の乗換えは迷路その物です。渋谷区渋谷の1丁目に鎮座する『宮盛御岳神社』はそういった街の変遷を見守っていた事でしょう。昔の渋谷は伊勢原への「大山街道」が通り、宮益坂の地名も「お宮さんのご利益にあずかりたいから」と命名されたとの逸話もあるようです。時代の変遷により宮益町が味気ない渋谷1丁目との表記になっても「宮益坂」の名前だけは残っています。
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現在の社殿は東京空襲で焼失した後の再建ですが、創建は室町時代の元亀元年(1570)とされ奈良吉野山金峰山寺から蔵王権現を勧請したことによります。ご祀神は日本武尊・火之迦具土神・大国主命・菅原道真公が祀られ、境内社の不動尊は「炙り不動」として信仰を集めています。御岳神社の神使は「狼」で、こちらの日本狼は実に美しい姿をしています。オリジナルは延宝年間(1600後期)の作品と思われ、経年の損傷により現在はブロンズ製の複製となっています。狼は「阿吽」の形式でやや肉付きがよいいのですが、犬とは異なる荒々しい姿をしています。
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