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北区西ヶ原の「国指定名勝・旧古河庭園」です。都内屈指の薔薇園として知られ季節には様々な種類の薔薇の花が咲き乱れます。Ptは4/22なのでまだ”咲き始め”といった感じです(花は躑躅)。最盛期には薔薇の数より人の数の方が多い状態で、おちおち薔薇を楽しむなんて余裕なんんざぁありません。誰も人が映り込まない写真などはまず不可能です。旧古河庭園については以前に触れていますが、元々は陸奥宗光や古河財閥(足尾銅山の創始者)の邸宅で、旧軍のやイギリスに接収を経て国有財産となり、それを借り受けて東京都が運営しています。
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ただし洋館部分は(財)大谷美術館の管理で見学料も別途となります。大正6年完成の洋館は明治年間にお雇い外国人としてイギリスから招聘され、日本人の著名な建築家を養成した「ジョサイア・コンドル」の晩年の作品です。階段状の傾斜地に建ち、上段が住宅、中段がイギリス風薔薇園(コンドル作)、下段が日本庭園となっています。洋館が国から東京都へ管理が移管されたのが昭和31年。諸般の事情で30年間放置された幽霊屋敷状態が続き、平成元年に7年の月日を費やして見事に復元解放されています。
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