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上野恩賜公園内に徳川家康・吉宗・慶喜公を祀る上野東照宮は、平成26年に4年に渡る改修工事も完了し重要文化財としての煌びやかな姿を見せています。この地は江戸初期藤堂高虎の屋敷で、東照宮は危篤の家康公の遺言により元和2年(1616)に藤堂高虎が創建したものです。社殿に向かう回廊に唐突として『栄誉大権現』が祀られています。この神様は「お狸様」「夢見狸」と呼ばれ、江戸時代にはるばる四国からやってきた四国八百八狸の総帥で江戸城で大暴れして追放され、その後も安置された大名、旗本諸家を次々と潰した大悪狸なのです。Pt↓)がご神体の大狸さまです。
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明治以降は鳥越神社に鎮座するものの災いは続きいたようで、大正年間にこの地に落ち着くと一転して「ありがたいお狸様」に。「他を抜く」という縁起から強運開祖や受験の神様として信仰されたようです。柳森神社の福寿狸大神として崇められ、こちらのお狸様は四国からいらっしゃった(蜂須賀家?)たのに何が気に障ったのか江戸の街で大暴れして追放の憂き目とは扱いがあまりにも違います。この場所に鎮座したのは大正年間とのことですが、賽銭箱や屋根の部分には葵の御紋が付けられるなど徳川家の守護神として認められたようです。そうなればお狸さまも悪い気はしないでしょう。
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