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各務原航空宇宙博物館での大本命【陸軍三式戦闘機二型 飛燕】です。これが見たくて各務原まで行ったようなもんで、この形状で展示されている「飛燕」は世界で唯一の機体です。旧軍の戦闘機では唯一の液冷エンジンを搭載しドイツのダイムラー・ベンツのエンジンを国産化した「ハ140 冷却倒立V型12気筒」のエンジンが搭載されています。惜しむらくは当時の日本の技術水準では液令エンジンを充分に活用できず、飛燕も期待されたほどの結果を残していません。
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工場での完成時の状態なのでしょう塗装が施されていません。パッと見に違和感はあっても慣れるとこれはこれで飛燕の美しさをそこなっていません。飛燕は川崎航空機(現川崎重工)により造られ総生産数は一型、二型の計で約3150機です。生産数の少ない二型の一部は空冷エンジン搭載の「五式戦闘機」に転用されています。この機体は各所にある「6117」からキ61飛燕 二型増加試作機の第17号機と特定されています。大戦中は陸軍航空審査部の福生飛行場にあったようです。
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戦後は米軍に接収、横田の美軍基地に展示され1953年に日本に返還され日本航空協会の所属となっています。修復作業が行われ各地で展示された後、九州鹿屋の「知覧特攻平和会館」で展示されました。実はこの頃に知覧でこの機体をみているのですが、当時は迷彩模様が施されていました。2016年の博物館リニューアルと川崎重工業創立120年の記念事業として、この機体の生まれ故郷「各務原」の里帰りとなりました。
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