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日本には伝統芸の「猿回し」があります。訓練された猿が芸を披露して祝儀を得るのが一般的ですが、この猿回しは中国から奈良時代に日本に伝っており、元々、猿が馬の守護神と考えられ猿回しは馬の無病息災を祈願する宗教的行事でした。時代を経ると宗教色は薄れ芸能行事に変化します。東照宮神厩舎の猿の彫刻はそんな理由からなのでしょう。Ptの「見ざる・聞かざる・言わざる」の3猿が有名ですが、オリジナル中国では「せざる」が加わって「四猿」なのです。神厩舎の8面の彫刻は猿達の一生を表現しており、猿はトータルで16匹彫られています。
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陽明門への階段を登ると妙な「狛犬」があります。狛犬は神々のガードマンで狐などの神使とは立場が異なります。搭羽状は神門の左右に座し阿吽の姿をしているのですが、この狛犬は陽明門に向かってひれ伏し(逆立ち)しているように見えます。「飛び越えの獅子」ともよばれ柵を飛び越て着地した瞬間の模様です。さらには見にくいのですがこの獅子像は柱と一体彫りになっているのです。
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猫です。彫刻の名人・左甚五郎の作品と云われています。Pt↑)の彫刻からは判りにくいのですが、日本猫には尻尾が短いという大きな特徴があります。人に飼われた猫はねずみを捕獲するため食事がロクに与えられなかったとの話があり、これが「猫のねずみ捕獲の根拠」になっていると思いますね。多くの白猫は子猫時代の半年ほどは頭に黒い斑点があり成長に従い消えていきます。となるとこの猫は単なる黒白のブチ猫のようです。猫の彫刻の裏側には雀の彫刻が施され,雀を捕えようともせず惰眠をむさぼる猫の姿は平和そのもので,家康公の墓所への入口の彫刻として相応しいのかも知れません。ただねっ。家の猫たちはこんな寝かたは絶対にしません。これは「戦士の休息」の姿です!。
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