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今となっては不可解な存在となってしまった「ザ・ビートルズ’64BOX」です。原題は「The Beatles The Capitol AlbumsVol.1」とタイトル通り1964年に発売されたUS盤のLPが初CD化されたものです。今更ですがSGTまではUK盤とUS盤LPは内容が違いアメ公好みのMixが施されたりしていました。更にJapanオリジナル盤LPまであったのですから混沌として時代でした。発売された2004年当時の日本版CDは「CCCD」なるフォーマットでコピー・コントロールがなされ音質が劣るなんて話もありました。そんな時代だったのです。
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64に続き’65のVol.2が2006年に登場してシリーズ終了となりましたが、後年にさらに丁重に造られたUS盤BOXが出るのですから商魂たくましい限りです。ブライアン・ウィルソンは”Rubber Soul"を聞いて衝撃を受けたとの伝承がありますが、内容の違うUS盤Rubber Soulは衝撃を受けるシロモノではないと思うのは私だけでしょうか(苦笑)。この2作は紙ジャケ製ですがUS盤CDの紙ジャケの精度は低く日本盤の紙ジャケに比べると2ミリ程度小さく印刷の発色もお粗末です。中古で探している方がいたら日本盤CD推奨ですが、CCCPという厄介ものです(笑)。
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東芝EMIから引き継いだのが企画の亡者のユニバーサル・ミュージック。2014年1月に13枚組の限定版『The US Box』を突っ込んできました。’64&’65年Boxとは紙ジャケ製作が日本製となりStereo+Monoになるなど工夫は見られます。UA盤 Hard Day's Naight・Capitol盤 Beatles Story・Yesterday And Today・Rubber,Soul・Revolverとあれば許せる範囲なのでしょうか?とはいうもののあのエコーたっぷりのUS盤の音って結構好きです。
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US盤Rubber Soulについては、その昔かっこをつけて輸入盤のLPを購入したら友人らの日本盤(英国盤)と全く内容が違い愕然とした苦い思い出があります。そういえばBeatles Storyを買ったら楽曲がないと激怒していた友人もいました(苦笑)。あまりにも貧相な企画の罪滅ぼしでしょうか?あの「ブッチャー・カバー」とHey JudoのUS盤が入っています。