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府中は「武蔵国」の昔から政治経済の中心として、江戸時代には甲州街道「府中宿」として繁栄していました。この地に鎮座するのが「大國魂神社」です。神社HPでは創建は約1900年前の景行天皇41年(111年)とあり、大化の改新以降には武蔵国府が置かれ”国司”が武蔵国諸神を大國魂神社に祀ったのが起源のようです。”国司”が祭祀のたびに遠出するのが大変なので、この地にまとめて祀ったという事のなのでしょう。
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流造・切妻千鳥破風の拝殿です。慶長年間の徳川家康による社殿造営の際は幣殿(権現造?)があり、明治18年の改築時に現在の形式になっています。祀神の大國魂大神は大国主命と同神で、武蔵国の守り神として人々に衣食住、医療やまじないの術を授けられた神様で、今では福神・縁結び・厄除け・厄払いの神として知られています。
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工事中の為Pt)は2011年の撮影画像です。拝殿奥の本殿は東京都有形文化財指定で室町時代の神社建築様式の三殿一棟の姿を残しています。向かって左側(枝のかげ)は東殿として一ノ宮・小野大神、二ノ宮・小河大神、三ノ宮・氷川大神が、右西殿には四ノ宮・秩父大神、五ノ宮・金佐奈大神、六ノ宮・杉山大神が、中央の中殿には大國魂大神、御霊大神、国内諸神が祀られています。著名な六神を祀り「六所宮」とも称せられていました。
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一ノ宮(小野神社)は多摩市、二ノ宮の(二宮神社/小河大神)はあきる野市、三ノ宮(氷川神社)はさいたま市、四ノ宮(秩父神社)は秩父市、五ノ宮(金讃神社)は児玉郡、六ノ宮(杉山神社)は横浜市緑区と広大な武蔵国に点在しています。これでは国司の職務は大変です。一か所に集めたのは効率的と云えば効率的ですが…。
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神社の最寄駅は京王線・府中駅orJR府中本町ですが、京王府中の方が賑やかで食事処など豊富です。府中本町は史跡「国司館と家康御殿史跡跡広場」は最寄りですが、参道は「隋神門」脇に出てしまいます。Ptは旧甲州街道側の高さ10mの御影石製の大鳥居です。今の季節なら緑に囲まれた参道は気分の良いものです。参道途中の「宮乃咩神社/みやのめじんじゃ」は安産や芸能の神として人気があるそうです。
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平成23年に大國魂神社御鎮座壱千九百年(1900年)事業の一環で改築された「隋神門」です。高さ8.5m,幅2.5mで門扉だけでも高さ4.5m、幅4.7mあります。正面側には随神像、後面側には恵比寿・大国が納められています。隋神門の手前右側の「手水舎」はえらく凝った造りで各所にちりばめられた獅子、龍、獏、鳳凰などの聖獣の彫刻は実に見事です。
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隋神門と拝殿の間にあるのが「中雀門」です。朱に塗られた門は色彩的に異色感があります。塀は延べで80m、軒高2.5mで昭和44年に明治維新百年記念事業として改築されました。隋神門と中雀門との間には、お寺の「鐘楼」に対して「鼓楼」と呼ばれる時を知らせる太鼓を収めた建物があります。良く判らないのが左右に置かれた「亀石」と「鶴石」です。鶴と亀の姿でもなく鳥居の台座でもない自然石で恐らく「結界」を表すのでしょう。
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