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靖國神社拝殿は耐震補強工事という事で仮囲いが造られていました。通常通りの参拝はできますが、時節がら足元には密を避ける立ち位置の印がつけられています。日本人でもやりがちですが、ここでの記念写真は神様を背中に背負うような立ち位置の写真撮影は絶対に不可です。ましてピースサインなどは不謹慎です。
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神門方向の庭は靖國神社の桜の名所として知られています。この庭にあるソメイヨシノの一本が東京管区気象台が目視観測して東京の桜の開花宣言をする「標準木」に指定されています。以前は何気に説明札があっただけなのですが、有名になったと見えて囲い柵が造られ案内板が大きくなっていました。
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伊東忠太による「遊就館」には日本国がたどってきた戦争関連の歴史が展示されています。戦争に反対する想いと国の為に亡くなっていった方々に感謝するのは全く別な次元です。日本には日本の死生観があり民族も文化もことなる人々にとやかく言われる筋はありません。遊就館の1階ホールには零戦52型実機が展示されており、ガラスケースには零戦搭載の20mm機関砲が展示されています。驚くのは搭載の機銃弾は60発、7秒で全弾終了となります。やはり無敵零戦の神格化かも知れません。
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遊就館前に「軍用犬」「軍馬」「軍用鳩」に慰霊碑が置かれています。多くの犬も馬も鳩も国の為に死んでいったことでしょう。彼らをも慰霊するのも日本人の死生観の表れなのでしょうか? 以前に門司港の公園で見た大陸へ出征していく軍馬の日本国内最後の水を飲んだとされる『出征軍馬の水飲場跡』を思い出しました。
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遊就館から神池の方向へ進むと現在は臨時駐車場となっていますが、駐車場の奥に鳥居が見えます。ここが『招魂斎庭』と呼ばれる場所で、戦没者の霊が英霊として合祀されるために招魂祭(招魂式)が行われた場所です。外国で亡くなつた方々の霊は祖国のこの地へ返ってくるという事でしょう。それが今は駐車場の片隅とは…。
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靖國神社を参拝して神池庭園まで行く人は少ないかも知れません。神社神域の一番奥にある回遊式の庭園です。明治の初めに作られたもので、平成11年(1999)の復元工事がなされコンパクトながらなかなかの名園だと思います。
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