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そりゃねぇ河川を管轄する国土交通省による定義なので怒る訳にもいきませんが…(苦笑)。埼玉県鴻巣市と吉見町の境を流れる荒川の川幅が全国最長との事で出かけてみました。JR鴻巣駅から徒歩で20分程度、県道東松山鴻巣線の鴻巣側の御成橋のたもとに「川幅日本一」の標柱はありました。
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平成20年の国土交通省の調査で鴻巣・吉見町間の荒川の川幅が2537mあり、徳島県の吉野川の2380mを157m上回り日本一であると確認されました。どうしたって吉野川のとうとうと流れる様を思いうかげますが期待は見事にひっくり返されます。川風の強い日で御成橋の途中まで歩いて行ったのですが、一向に川なんざぁ見えません。それもそのはず通常期の荒川の河川幅は30m程度しかないそうです。
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たんなる思い込みですが、国土交通省の定義では川幅の定義は「水が流れている部分の幅」ではなく、堤防から堤防間の距離が川幅になるのだそうです。納得がいかないのですが、台風で増水でもしない限りは堤防から堤防までに濁流は見られないでしょう。そしてこれだけの標柱を造っておきながら川幅2537mの始点はこの上流630mなのです。県道沿いで土地に余裕があった場所に標柱が造られたという事です。
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