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数日前に荒川土手に約5㎞続く「日本のさくら名所100選」の熊谷堤に感心したのですが、それを遥かに凌ぐ桜並木がさいたま市にありました。さいたま市には旧大宮の大宮公園に約1000本の桜名所がありますが、「見沼田んぼの桜回廊」はまだ知名度が低く花見客が少ないという強み(?)があるようです。
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近くて不便な見沼がこんなに変貌をしているとは知りませんでした。「サクラサク見沼田んぼプロジェクト」が始まったのは2013年度だそうで、年々植樹が進みさいたま市の見解では2017年3月には弘前市の桜並木を超え、桜回廊としては総距離が20㎞を超える「日本一」となったそうです。染井吉野、蝦夷彼岸桜、みやび桜等々の約5300本が開花時期がずれる事で長く桜花が楽しめるようになっています。
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旧大宮から川口迄続く見沼田圃は約1200haと広大な田園です。JR浦和駅から国際興業バスで30分程の大崎事業所で下車、20㎞はとてもじゃないのでダイジェスト的に歩いても万歩計は2万歩を超えていました。水量豊かな灌漑用水路に沿っての桜回廊は見事としか表現できません。徳川吉宗の時代には広大な農業用地として開拓が進み、近年の宅地化が進んでも不法投棄と痴漢出没のメッカの見沼を知っている身からするその変身ぶりに驚くしかありません。
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さいたま市が積極的に広報活動をしていなのかも知れませんが、このスケールは、こじゃれた飯屋の数百mをウロウロする目黒川はチンケそのもので、靖國神社、千鳥ヶ淵、上野公園、飛鳥山の桜より花見客が多い密集とも異なります。広大な面積と個人所有の土地が多いため、これからも適度に荒れた景観が維持されていくことでしょう(苦笑)。
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桜回廊にはトイレやコンビニや自販機、食事施設がほぼありません。ゴミ処理場の熱を利用した温浴施設「見沼ヘルシーランド」にレストランがある程度です。という事は雨が降っても避難する場所は皆無です(笑)。この桜回廊、あと何回の春見ることができるのでしょう(?)。