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2018年以来で近くて遠い『氷川女體神社』へ行って来ました。この『氷川女體神社』は氷川神社群でも謎の多い神社なのです。Ptは神社社務所に収められた全国唯一を掲げる「巫女人形」です。女性特有の恋愛、結婚、安産等々の悩み事を祈願して人形を持ち帰り願い成就には着物を着せて神社に返納、お礼参りとの手順です。参拝者が増えてこその神社なので、宜しいのではないでしょうか(笑)。交通の便がよくない神社なので(最寄バス停徒歩10分、コンビニなし、トイレは昭和年代)参拝→近くで食事→無理です!
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氷川神社の謎=ご祀神が各氷川さんで必ずしも同一神ではありません。出雲系の神々の須佐之男命(すさのおのみこと)が主祀神ですが、奥さんの櫛名田比売(くしいなだひめのみこと=奇稲田姫命)とその両親の足名椎命(アシナヅチ)手名椎命(テナヅチ)さらに須佐之男命と櫛名田比売の子供の大己貴命(大国主神)、倅の嫁の三穂津姫命が単独や夫婦やファミリーでの組み合わせでの祀神となる形式は珍しいと云えます。因みにこちらは奇稲田姫命・三穂津姫命・大己貴命の3神です。つまりは母親と倅と倅の嫁で父親が不在という事になります。
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2020年4月にさきたま出版会より『大宮氷川神社と氷川女體神社 その歴史と文化』なる書籍が出版され、氷川神社の興味深い内容が書籍化されました。古社であればあるほど縁起に関する部分は確証が無いのは当然ですが、須佐之男命の大宮氷川が「男体社」で大己貴命を祀る中山神社「王子社」とそして女體社が線上に並ぶと伝承は面白いと云えば面白いのですが、この辺りのお話はありませんでした。
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旧三室(現緑区宮本)の氷川女體神社から僅かな距離を隔てて大牧氷川女體神社と附島氷川女體神社(須佐之男命単独の大間木氷川神社も)があります。この3社の「女體神社」は江戸時代中期までは存在した「見沼」を見晴らした小高い丘の上にあり、出雲系とは違う伝承がありました。Ptの鳥居からは眼下に「見沼」が広がり太陽が昇る東向を見渡せます。